世間では定着してますが【分譲マンション】は〇で【賃貸マンション】は✖の理由

マンション

サラ管ブログのはじめに

他人任せで本当に良いのですか?あなたの約8割もの財産を‼

仮にマンションの購入金額が3000万円だとします。

その内あなたが直接享受できる利益はせいぜい約2割の600万円分しかありません。

実際、あなたの部屋を見渡してください。

3000万円分の価値を実感できますか?

あなたの目で見えるものが約2割の価値という事です。(キッチン・ユニットバス・洗面・扉等の造作・フローリング・クロス等・・・ちなみに玄関ドアや窓・サッシュは含まれません)

土地や建物の共用部分等に残りの8割の財産が「マンション管理組合」により管理運営がされています。

これを機会に関心を持ってみませんか?

マンション管理組合に。

こんにちは!サラリーマン・マンション管理士ブログの「サラ管」です。

先ずは簡単な自己紹介です。

私はサラリーマンの傍らで「マンション管理士」としてのスキルアップを日々心掛けてるアラフィフおやじの「サラ管」です。

好きな言葉は「継続は力なり」。サラ管ブログを通じて、皆様の人生において私の人生経験が少しでも役立てればと思い、記事を書き記したいと思います。

それでは本題に入っていきたいと思います。

世間では定着してますが【分譲マンション】は〇で【賃貸マンション】は✖の理由

投稿日2021.5.11

更新日2021.2.11

結論から、

「マンション」という言葉の定義、皆さんが何気なく使っているこの言葉。

実は分譲された共同住宅の事を指し、賃貸の共同住宅は含まないという事をご存じでしょうか?

「分譲マンション」と呼びますが、

「賃貸マンション」とは呼びません。

 

それでは解説していきます!

 

・「持家(分譲)」それとも「賃貸」派?

・「分譲」の方が豪華な建具やグレードの高い設備、だから「賃貸」はダメ?

 

そのような記事ではありません

マンション雑学のような記事です。

見出しに〇✖を付けましたが、優劣をつけたのではありません。

ちょっとした違いを知る事により、誤解や後悔を防ぐことが出来るかもしれないですよ、という記事なので少しばかりお付き合いください。

 

それではマンションの雑学、

「マンション」という用語の定義

を勉強しましょう!

マンション=分譲マンション(賃貸は含みません)です

先日、私がマンション管理士である事を知ってる同僚のAさんより、

マンションでトラブルがあったんだけど・・・どうすればよいかな?

あぁ、それだったら・・・・・・(すれば一番良いよ!)

と言いかけたところで、

ちょっと待って!Aさんが住んでるのは「分譲」それとも「賃貸」?

賃貸マンション」だけど・・・何か⁉

やば、間違った助言するとこだった・・(;^_^A

 

マンション管理士は、「分譲」マンションのコンサルであり、「賃貸」のコンサルは行いません。

知らない方からしたら、マンション管理士に相談すれば、「分譲」であろうが「賃貸」であろうが適切な助言を得られるものと考えるのは当然の事でしょう。

 

そもそも、私たち「マンション管理士」は、マンションと言えば「分譲」マンションであり、「賃貸」を想定していません。

 

しかし今回の件では、一般の方々に

「マンション」と言う用語の定義が浸透していない

という事を改めて知らされ、適切な聞き取りと対応を行わなければならないと気付かされました。

約20年前からマンションと名のれるのは「分譲」マンションだけ

「マンション」と言う用語を公式的に使えるのは、「分譲」のマンションだけです。

 分譲マンション=「分譲マンション」です。
 賃貸マンション=「賃貸共同住宅」です。

マンションと言う用語の歴史を遡ると、

高度成長下にマンションの建設ラッシュが始まり、この頃より「マンション」と言う用語が使われ始めました。

 

しかし、法律上の定義は特に無かったようで、建設省(現国土交通省)においても「マンション」ではなく「中高層共同住宅」という用語が用いられていました。

 

「分譲マンション」に関する法律である「区分所有法」が昭和37年に制定されていましたが、マンションの管理・運営の重要性が高まる中で、より具体的な法律である「マンションの管理の適正化の推進(マンション適正化法)に関する法律」が平成12年に制定されました。

 

この際に、広く世間的に賃貸共同住宅が「賃貸マンション」として普及していましたが、混同をすることが考慮された為に、賃貸マンションを「賃貸共同住宅」とし、ここで初めて「分譲マンション」と「賃貸共同住宅」とに整理されたとされています。

公式的には、「賃貸マンション」でなく「賃貸共同住宅」です

マンション管理適正化法が制定された際に、マンションと言う用語を指すのは「分譲」のマンションの事であり、「賃貸マンション」と呼ばれていたものは「賃貸共同住宅」とする、と整理されました。

ですから、公式的には、賃貸マンションではなく「賃貸共同住宅」なります。

 

そんなのどちらでもいいんじゃないの⁉

 

はい、「賃貸マンション」と言っていただいて全然OKです!が、しかし・・・。

しかし、

マンションの用語の意味は理解して頂く必要があります

記事冒頭にも記しましたが、分譲マンションと賃貸マンションの性質が大きく異なるからです。

雑学(少しの知識)で誤解や後悔を防ぐことが出来ます

分譲マンションと賃貸マンションの性質は大きく異なります!

トラブルが起こる一例として、

Aさん:分譲マンションの理事長経験があり

Bさん:現在、賃貸共同住宅に居住

 

ある会社での休憩時間中での事でした。

マンション(賃貸)について詳しい人知らない?

僕は自分の住んでるマンション(分譲)の理事長経験があるから、大抵の事は理解しているよ。何でも相談してね。

 

なら、私の住んでるマンション(実は賃貸)についてなんだけど、排水管が詰まってしまったの。どうしたらよいかしら・・・。

 

 

それだったら、マンション(分譲)には区分所有法と言う法律があってそれによると・・・・、専有部分の詰まりならその住人が直さないといけない筈だよ。実際、うちのマンションでもそのように対応したよ。安い業者紹介するから君もそうしたら。

有難う。そうしてみるわ。

数日後・・・。

あなたのこと信用して水道業者に頼んで自費で直したら、お隣さんから「大家さんに直してもらえるのに」ですって!話が違うじゃない‼私の住んでるマンション(賃貸)には区分所有法とかは関係ないんだって!😡

という事になるかもしれません。

 

マンションを知らない、あるいは中途半端に理解している場合の「あるある」のケースです。

情報を十分に伝えることも重要ですが、情報を理解してない相手方に対して、例え正確に情報を伝えたとしても誤解が生じることがあります。

自己責任、自己防衛手段として、知識の習得は必要です。

ですから、今回の記事で「マンション」の側面を少しでも理解して頂ければ幸いです。

自己防衛という意味も含めて、今後も皆さんと一緒に、マンションを様々な側面から勉強していきたく、情報の提供に努めて参ります。

まとめ

・「マンション」と言う用語は、「分譲マンション」の事を指します。

・世間には浸透している「賃貸マンション」という呼称を、公式的には「賃貸共同住宅」としています。

・世間的に使われている「賃貸マンション」の呼び方には特段問題は有りませんが、マンションにおける「分譲」と「賃貸」とでは性質が異なる、という事を理解する必要があります。知らなかったが為に損をしてしまう事もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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