【排水溝が詰まったとき】損しない為にあなたがとるべき具体的行動を解説!!

マンション

サラ管ブログのはじめに 

他人任せで本当に良いのですか?あなたの約8割もの財産を‼

仮にマンションの購入金額が3000万円だとします。

その内あなたが直接享受できる利益はせいぜい約2割の600万円分しかありません。

実際、あなたの部屋を見渡してください。

3000万円分の価値を実感できますか?

あなたの目で見えるものが約2割の価値という事です。(キッチン・ユニットバス・洗面・扉等の造作・フローリング・クロス等・・・ちなみに玄関ドアや窓・サッシュは含まれません)

土地や建物の共用部分等に残りの8割の財産が「マンション管理組合」により管理運営がされています。

これを機会に関心を持ってみませんか?

マンション管理組合に。

こんにちは!サラリーマン・マンション管理士ブログの「サラ管」です。

先ずは簡単な自己紹介です。

私はサラリーマンの傍らで「マンション管理士」としてのスキルアップを日々心掛けてるアラフィフおやじの「サラ管」です。

好きな言葉は「継続は力なり」。サラ管ブログを通じて、皆様の人生において私の人生経験が少しでも役立てればと思い、記事を書き記したいと思います。

それでは本題に入っていきたいと思います。

 

【排水溝が詰まったとき】損しない為にあなたがとるべき具体的行動を解説!!

投稿日2021.5.29

更新日2022.2.17

 

排水管が詰まってる・・・

賃貸共同住宅(俗称:賃貸マンション)にお住まいの方は必読!!修理費用を負担しなくてよい場合があります。

賃貸共同住宅や分譲マンションでは誰に連絡して修理費用は誰が負担するのか?損をしない為にも理解するようにしてください。

 

それでは具体的に解説したいと思います。

 

先日、私がマンション管理士である事を知ってる同僚のAさんより、

マンションでトラブルがあったんだけど・・・どうすれば良いかな?

あぁ、それだったら・・・・・・(すれば一番良いよ!)

と言いかけたところで、

 

ちょっと待って!Aさんが住んでるのは「分譲」それとも「賃貸」?

賃貸マンション」だけど・・・何か⁉

やば、間違った助言するとこだった・・(;^_^A

 

過去の記事で「排水溝の不具合」の相談を受けた事に触れましたが、

もう少し分かり易く説明して!

と、ご指摘がありましたので、今回の記事では分かり易く掘り下げて解説したいと思います。

 

住まい形態によって異なる「排水溝の詰まり」を修理する主体

皆さん、このような経験は無いですか?

 

排水溝に何度もパイプクリーナーを流し込んだけど、排水溝の流れが悪いなぁ。詰まったのかなぁ・・・?

 

キッチンの排水溝の調子がいつもと違うの。いつも気を付けて掃除はしてるんだけど・・・。どうしようかしら?

 

さて、どうしたら良いでしょうか?

 

排水溝の詰まりに緊急性が無い場合は、

「水道業者に真っ先に修理を依頼する」ことだけは避けましょう。

なぜなら、あなたが支払う必要のない修理費を支払う事になるからです。

 

そうならない為にも、あなたが住んでるマンションの「※排水溝に関わる部分」の修理を誰がすべきなのかを把握しましょう。

※「排水溝に関わる部分」としたのは、例えば「玄関ドア」や「バルコニー内の部分」では権利の主体が異なる場合があるからです。

修理する主体を、あなたの「住まい(居住)形態」から判断する

あなたが住むマンションはどの住まい形態に該当しますか?

1.賃貸マンション(正確には分譲賃貸共同住宅と呼びます)

2.※分譲賃貸マンション(あまり聞き慣れませんが)

3.分譲マンション

 

それでは、あなたが住むマンションの修理をする主体は誰になるのか?

(※分譲賃貸マンションとは:例えば、分譲マンションを購入した区分所有者が転勤等により部屋を空ける事になった際に、一時的に貸し出されたマンションのこと)

住まい形態に応じて修理する主体に連絡する

住まい形態別の連絡先
1.賃貸マンション等(賃貸共同住宅)の場合

・大家さん(建物所有者)

・仲介業者(管理業も兼務:大家さんが管理委託している場合)

・管理会社(大家さんが管理委託している場合)

 

事前に「契約書類」や「建物の掲示板」で建物の問い合わせ先を確認しましょう。

 

2.分譲賃貸マンションの場合

・賃貸人(区分所有者)

・仲介業者(管理業も兼務:大家さんが管理委託している場合)

 

事前に「契約書類等」で、建物の問い合わせ先を確認しましょう。

 

3.分譲マンションの場合

・自身で判断

・管理組合

所有者のあなたが自分で判断する必要があります。

連絡する際にあなたが押さえるべき事

支払う必要がない修理費を業者から請求される可能性があるので、以下の事を十分注意して下さい。

あなたが「賃貸マンション等」に居住しているケース 

・大家さんに相談する時の注意点

通常使用による損耗と考えらる場合はあなたに原状回復の義務は無いと考えられます(大家さんが、管理会社(仲介業者が兼務する場合もあります)に管理を委託している場合は、管理会社に相談します。)。

通常使用による損耗とは、例えば「定期的に排水溝の掃除(パイプクリーナー等を使用)を行い、また、詰まりそうなものは排水溝に流さないよう日常的に注意している」と言った場合です。

このような場合には、あなたに修理する義務は無いと考えらるので、大家さんに修理をお願いしましょう。

また、貸主である大家さんには賃貸借契約上の「目的物の修繕義務」があるので、排水管が詰まったときは、大家さんに修理する義務があると考えられます。

慌てて自費で直そうと考えないでください。賃貸共同住宅の持ち主は大家さんであり、大家さんには借主が安心して暮らせるよう維持・修繕の義務(「目的物の修繕義務」)があります。

注意:自費で直すと損をすることがあるので注意が必要です!

 

安易に水道業者を呼んで相談したりしてはダメよ!私はそれで自費で直してしまった事があるの。損してしまったわ(;´Д`)・・・。

 

あなたが「分譲賃貸マンション(分譲賃貸共同住宅)」に居住しているケース 

・貸主の区分所有者に相談、又は仲介業者を通して区分所有者に相談する時の注意点

こちらも賃貸マンションと同様、通常使用による損耗と考えらる場合、あなたに原状回復の義務は無いと考えられます。

区分所有者が修理を渋ってもあなたが修理する義務は無いと考えられます。

「原状回復の義務なし!」

と言って修理をお願いしましょう。

分譲賃貸マンションの持ち主は区分所有者(オーナー)であり、通常使用に伴う維持・修繕の義務(「目的物の修繕義務」)は区分所有者にある為、自費で直さないように注意してください。

注意:こちらも自費で直すと損をすることがあるので注意が必要です!

 

・マンションの管理組合に相談

排水溝の詰まりの原因が共用部分内にあるレアケースも考えられるので、管理組合に確認してみても良いでしょう。

しかし、本来は区分所有者(オーナー)に相談すべき事なので、区分所有者か仲介業者に連絡しましょう。

 

あなたが「分譲マンション」に居住しているケース

・自費(自分の責任)で直す。

専有部分内の修理は所有者(区分所有者)自身の判断で行う必要があります。

 

・管理組合に相談する。

管理組合は共用部分を管理する団体なので、専有部分の修理・修繕は個人で行う必要があります。但し、共用部分内に原因がある可能性もある為、確認しても良いでしょう。

契約書に「特約」がないか確認する

「賃貸マンション(賃貸共同住宅)」や「分譲賃貸マンション(分譲身体共同住宅)」の場合、契約時に「特約」が定められていれば自費で修理する事も考えられます。(判例より)

 

例えば、

「次の通常損耗の修理費用は入居者の負担とする。(1)排水管の詰まり・修理費用2万円」

など、契約書に修理金額が具体的に記載されていれば支払い義務が発生することも考えられるので注意が必要です。

 

 

まとめ

・チラシによくある「水道トラブル110番」等に直接電話しない事。

・賃貸マンションにお住まいの方は修理費用を負担しなくてよい場合があります。誰に連絡し費用負担は誰になるのかを予め把握する事が重要です。

・一般的に、通常損耗による排水管の詰まりは大家さん(賃貸人)の負担になります。しかし、契約時の特約に定めがある場合は特約が優先することも考えられるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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