サラ管ブログのはじめに
他人任せで本当に良いのですか?あなたの約8割もの財産を‼
仮にマンションの購入金額が3000万円だとします。
その内あなたが直接享受できる利益はせいぜい約2割の600万円分しかありません。
実際、あなたの部屋を見渡してください。
3000万円分の価値を実感できますか?
あなたの目で見えるものが約2割の価値という事です。(キッチン・ユニットバス・洗面・扉等の造作・フローリング・クロス等・・・ちなみに玄関ドアや窓・サッシュは含まれません)
土地や建物の共用部分等に残りの8割の財産が「マンション管理組合」により管理運営がされています。
これを機会に関心を持ってみませんか?
マンション管理組合に。
こんにちは!サラリーマン・マンション管理士ブログの「サラ管」です。
先ずは簡単な自己紹介です。
私はサラリーマンの傍らで「マンション管理士」としてのスキルアップを日々心掛けてるアラフィフおやじの「サラ管」です。
好きな言葉は「継続は力なり」。サラ管ブログを通じて、皆様の人生において私の人生経験が少しでも役立てればと思い、記事を書き記したいと思います。
それでは本題に入っていきたいと思います。
【EVの所有者は誰なのかを考える】エレベーターに乗る際に心掛ける事とは?
「心構え」とは少しオーバーな表現かもしれませんが・・・。
先日、マンションのエレベーター(EV)に乗っていて以下のような事がありました。
私を含めて数人がエレベーター内に乗り込み、行先の階数ボタンを押してさあ扉が閉まりかけたその時。
閉まりかけた扉が開きました。
そして、ずけずけと荷物を載せた台車を転がせて乗ってきた「若い男性」。
何か一言あるのかなー?と思いきや終始無言。
無言・・・・・・・・・ですけど何か・・・・⁈
女性のひとり言「何か一言あっていいんじゃないのかな・・・」
男性のひとり言「急いでんだけど・・・なんで次にしないのかなぁ」
しかし、それよりも何よりも、皆さん!何か「違和感」を感じませんか?
そうです。
マンションのエレベーターは区分所有者の共有物です。
EVを「利用させて頂く」という謙虚さが必要
そもそもエレベーターは誰のものなのでしょうか?
この場合、マンションのエレベーターはそのマンションの区分所有者の共有財産(マンションの附属施設(建物の附属物))になります。
その根拠として、
国土交通省が示す「標準管理規約」の別表第2(共用部分の範囲)
1.エントランスホール、廊下、階段、エレベーターホール、エレベーター室・・・中略・・専有部分に属さない「建物の部分」
に示されており、エレベーターはマンションの共用部分になります。
そこで、どのような持分形態になっているのか?という事が次のように法律で定められています。
区分所有法第14条(共用部分の持分の割合)
第14条 各共有者の持分は、その有する専有部分の床面積の割合による。
つまり、区分所有者の「部屋の床面積」の割合に応じて共用部分を共有している事になります。
そして、そのエレベーターを使用している人の多くは「区分所有者」や「その同居人」です。
という事は、デパートやオフィスビルにあるエレベーターと違い、部外者がマンションのエレベーターを利用するということは、そのエレベーターに乗っている人に対して、
エレベーターを利用させて頂く
という気遣いをより一層心掛けなければなりません。
マンションのエレベーターは「公共の設備」ではありません。
マンション所有者のモノになります。
上記のケースでは、
お急ぎのところ失礼します。
という一言が必要ですよね。
設置場所で異なるエレベーターの所有者
エレベーターの所有者は誰になるのでしょうか?
先ず、一般的にエレベーターが設置されている場所を考えてみましょう。
1.分譲マンション
2.賃貸共同住宅
3.商業施設
4.オフィスビル
5.官公庁者のビル
私たちの馴染みがある建物はこんなところでしょうか。
そして、その建物の「エレベーター」の所有者は誰になるのか考えてみましょう。
1.「分譲マンション」 ⇒ マンションの区分所有者が共有。
2.「賃貸共同住宅」 ⇒ 賃貸住宅の「オーナー」等が所有。
3.「商業施設」 ⇒ 商業施設のディベロッパーであったり、信託銀行であったり様々なケースが考えられます。
4.「オフィスビル」 ⇒ こちらも様々なケースが考えられます。ちなみに私がよく訪れる「大阪駅前第3ビル」は区分所有建物のようです。従いまして、第3ビルは区分所有者が所有していると考えられます。
5.「官公庁者のビル」 ⇒ 詳しくはわかりませんが、国や各行政が所有していると思われます。
繰り返しになりますが、「若い男性」がとった行為を考えてみますと、
荷物を載せた台車を転がせてエレベーターに乗ってきた「若い男性」。
何か一言あるのかな?と思いきや終始無言。
無言・・・・・・・・・ですけど何か・・・・⁈
「分譲マンション」 ⇒ マンションの区分所有者が共有
若い男性!あなたはEVを使わせて頂いてる立場ですよ!!慎みなさい!!!
区分所有法第十三条(共用部分の使用)
各共有者は、共用部分をその用方に従って使用することができる。
共用部分は、マンションの区分所有者が使用することを前提に規約が定められています。
言い換えれば、共用部分は共有者以外は使用が出来ないという事を意味します。
上記の2~5は同乗者に対して特に配慮する必要はない(感情論は抜きにして)ですが、
分譲マンションの場合では「若い男性」がとった行為は適切ではありません。
その理由は、「若い男性」はエレベーターの共有者では無いからです。
設置場所に関係なく謙虚な気持ちを心掛ける
例えば、閉まりかけのドアを開けてしまった時の私サラ管は・・・(閉まりかけの際は基本的に見送ります)
すみません。お急ぎのところ失礼します。
区分所有者と思しき方々
無言です。無言・・・。
エレベーターから降りる際の私サラ管は、
お先に失礼します。お邪魔しました。
と言います。
おわり。
マンションのエレベーターは、マンションの附属施設(建物の附属物)であり、区分所有者の「共有物」でもあります。エレベーターの保守点検等の費用、更新費用などは区分所有者が支払っています。
例えるなら、部外者がマンションのエレベーターに乗る事は「他人の車」に乗せてもらうよう状況とでも言いましょうか。
ただで利用させてもらっているのに「無言」は絶対ダメです。
この記事を「若い男性」に読んでまらえれば、
あ、俺、それ知らなかった。俺、次から気をつけよ。
となると思います。
いずれにせよ、「謙虚な気持ち」さえ常に心掛けていれば、こんな事を考えなくても済みますよね。
まとめ
マンションのエレベーターは区分所有者の共有財産(マンションの附属施設(建物の附属物))になります。
利用者は「区分所有者」、「区分所有者の同居人」や「賃借人」がその多くを占めます。
従いまして、所有者が利用することが限定的な「デパート」や「ビル」にあるエレベーターと違い、マンションのエレベーターを使用する際は「利用させて頂く」という心掛けが必要です。
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