サラ管ブログのはじめに
他人任せで本当に良いのですか?あなたの約8割もの財産を‼
仮にマンションの購入金額が3000万円だとします。
その内あなたが直接享受できる利益はせいぜい約2割の600万円分しかありません。
実際、あなたの部屋を見渡してください。
3000万円分の価値を実感できますか?
あなたの目で見えるものが約2割の価値という事です。(キッチン・ユニットバス・洗面・扉等の造作・フローリング・クロス等・・・ちなみに玄関ドアや窓・サッシュは含まれません)
土地や建物の共用部分等に残りの8割の財産が「マンション管理組合」により管理運営がされています。
これを機会に関心を持ってみませんか?
マンション管理組合に。
こんにちは!サラリーマン・マンション管理士ブログの「サラ管」です。
先ずは簡単な自己紹介です。
私はサラリーマンの傍らで「マンション管理士」としてのスキルアップを日々心掛けてるアラフィフおやじの「サラ管」です。
好きな言葉は「継続は力なり」。サラ管ブログを通じて、皆様の人生において私の人生経験が少しでも役立てればと思い、記事を書き記したいと思います。
それでは本題に入っていきたいと思います。
マンション購入の際に注意すべきポイントPART6【エレベーターの適正台数】編
以下の記事もご参考に!
>>知ってたら必ず得します!】マンション購入の際に注意すべきポイント【まとめ】
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART1【機械式駐車場】編
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART2【管理費】編
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART3【修繕積立金】編
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART4【給排水設備】編
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART5【理事会議事録】編
このマンションのエレベーター、待ち時間が長くないですか⁈
皆さんもこのように感じたことはありませんか?
私はしょっちゅう感じます。
決してイライラするタイプではありませんが、
1回見送って2回目も満員の時は正直少しイラっときます。誰も悪くないのですが・・・。
エレベーターメーカーが考える待ち時間として、
2台設置されてる場合の待ち時間は60秒以下、1台設置の場合は90秒以下
に設定されるようです。
これを超えた場合は、多くの方がイラっとくるのでしょう。
マンション購入前に、エレベーターの台数について気に掛ける人は殆どいないのではないでしょうか⁈
しかし、
特に中古マンションを購入する際は非常に重要です!
実際の話ですが、マンションが多く立ち並ぶ一帯で、私が最も住みたくないと思うマンション(12階建て140戸のマンションにエレベーターが1台)の話をし知人にしたところ、
マンションには素人の知人は、
え~⁈あのマンションにはよく行くけど、部屋はオシャレだし外観も素晴らしいよ。玄関ポーチのような細かいところもオシャレなのになぜ?
と、我々マンション管理士と見るポイントが全く違います。
マンションでは目に見えないところに重要ポイントが多いです。
購入時の決断が住み続ける限り続きます。
後悔の無いよう、冒頭にリンクした「マンション購入の際に注意すべきポイント」シリーズで勉強して下さい。
こちらもご覧ください!
>>リノベーションに惑わされないで!エレベーターから考えるマンションの選び方
話を戻しまして、
果たしてエレベーターの適正な台数は?その他のポイントは?
エレベーターの適正台数
一般的なマンションにおけるエレベーターの適正台数はざっくりと、
※100戸当たり1台
と言われています。
更に、ストレスを感じない台数としては、
※50戸当たり1台、80戸なら2台
と言われています。
しかし私の考えは違います。
まず、戸当たり関係なく
と考えます。
なぜ50戸に1台でもダメなのか・・・
それはズバリ!
エレベーターが使えない時は「階段」を使わざるを得ない
自力での歩行が困難な高齢者や障害者等にとっては大きな障壁になるからです。
エレベーターはマンションの居住者だけが利用するものではありません。
エレベーターは「定期検査報告」と「保守点検」の作業が年に複数回行われます。
たまに計画停電があると使えません。
最近は宅配重要が急増し、配送業者が頻繁に出入りします。
引っ越し作業や家電の搬出入などもあります。
専有部分工事や、共用部分の工事などは長期間にわたる場合もあります。
こんな時、急用でエレベーターを使わざるを得ない時は大変です・・・(´;ω;`)ウッ…。
老後の不安
エレベーターが使用できない時の急な用事はどうしますか?
荷物を持って階段の上り下りは若い人でも大変です。年を取れば・・・言うまでもありません。
次に、エレベーターの設置場所も重要です。
例えば、マンションが「L字型」でエレベーターが3台の場合に、
エレベーターが「両端」にある場合と「直角」の部分にある場合では、同じ3台でも
私の感覚では後者の「直角」部分に3台あった方がストレスなく使えると考えます。
マンションの端に1台と2台の場合は、間違いなく1台部分ではストレスを感じます。
設置場所の確認も入念に!
それでは、上記の一般的なエレベーターの適正台数はどのように求められるのでしょうか?
一般的な適正台数の求め方
エレベーターメーカーが適正台数を求める際に行う計算システムなるものがあります。
「エレベーターの交通計算」と呼ぶそうですが、
適正台数を求める際の要素として、
1.マンションの階数
2.1階あたりの戸数と世帯数
3.エレベーターの定員と速度
4.スキップ型等の停止階の制限
等をもとに計算して、
・「平均運転間隔」
・「5分間輸送能力」
・「一周時間」
・「平均待ち時間」
・「長待ち確率」
を求めることが出来るそうです。
詳しく私にはわかりません。以下ご参照ください。
多くのマンションがこれらの要素を基に計算されて設置されていると思われます。
が、たまに「計算ミスを犯したまま」のエレベーターも見受けられますが・・・。
話はそれますが、先日あるマンションで用事を済ませた後、1階に降りようと↓ボタンを押したところ、ちょうど1階上で待機した別のエレベーターは反応せず、しばらくしてやって来たエレベーターはなんと満員ではありませんか!
「乗れませんやん!エレベーターさん、なにサボってるんですか⁉
と仰天しました。
居住者に話を聞くと「良く裏切られます」と答えてました(´;ω;`)ウッ…。
話を戻しまして、
では、どのようにすればマンションに適正台数が設置されているかどうかを判断できるのでしょうか?
購入前に適正台数かどうか?判断方法とは
1.データで導き出す
①最低2台以上、適正な場所に設置されている
チラシ等の広告で得られるデータでもとめる。
広告に掲載されてるデータをもとに、ネットでおおよその台数や場所は把握できます。
参照:SUUMO「マンションのエレベーターは何回以上から必要?エレベーター無し物件、待ち時間、最新機能なども開設」
②データを収集し「エレベーターの交通計算」で計算してみる。
これは、購入予定の「マンション」の適正台数を導くもので、購入予定の方にとって有用なデータを導き出せるかどうかはわかりません。
ちなみに、エレベーターメーカーのホームページで無料計算のサービスを提供しているところもあります。利用しても良いかもしれません。
2.足で稼ぐ
最も有効なのが「自身の足で稼ぐ」事です。
営業ウンチクではありませんが、聞き込みが最も有効だと私は考えます。
方法はいくつかありますが、
①出入りの宅配業者に聞いてみる
これはおススメです!
宅配業者はエレベーターの効率運転には非常に敏感です。
なぜなら、1分1秒でも配達時間を短くするように考え、時間を無駄にしない動きを心掛けています。他のマンションとの比較が出来る筈です。
基本的に、朝1回に昼1回そして夜の配達に1回と1日3回はマンションに配達に行きますので、ドリンク片手に話しかけてみてはどうでしょうか。
こんなマンション住みたくないですね。
と言われるかもしれません⁈
②生協(コープ)配達員に聞いてみる
生協の配達員も、基本宅配業者と同様に効率配送を考えてますので、配達回数は宅配業っ社と比較すると少ないですが、聞き取り可能だと思われます。
③住民の声をきく
住民の方は、他のマンションとの比較が出来ない為、有用な情報にはならない可能性もありますが、住みやすさの本音を聞くことが出来るかも。
④理事長さんに聞いてみる
仲介業者を通して、例えば「総会議事録」や「理事会議事録」等の閲覧請求をした際、理事長と面会できる場合もありますので、話を聞いてみてはどうでしょうか。
以下の記事に「閲覧方法」を記しています。ご参考に!
>>マンション購入の際に注意すべきポイントPART5【理事会議事録】編
上記を参考に、適正台数は総合的に判断する必要があります!
まとめ
エレベーターの台数はマンション購入時にあまり気に掛けられる事は有りません。
今でこそ新築マンションの場合は常識的な台数が設置されています(筈です)。しかし一昔前のバブル時(約30年前)に建てられたあるマンション(12階建て)では何と、約140戸に1台のエレベーターしかありません。多くの方が階段を使われてます。
エレベーターの台数をしっかりと確認して下さい!!
エレベーターの適正台数について
バリアフリーの観点から、マンションには2台以上のエレベーターが必要です。
設置箇所にも注意が必要で、2台設置されていても例えばそれが「両端」に1台ずつでは適正と言えない場合があります。
マンションに住む居住者や頻繁に利用する宅配業者等に直接ヒアリングを行い、総合的に適正な台数を判断する必要があります。
コメント